ガエル記

散策

『マーズ』横山光輝 ③

この表紙もかっこいいです。

 

 

ネタバレしますのでご注意を。

 

この造形

そしてこの

アイディアである。小さく「トン」「トン」と書いてあるし。

しかもこの感想が

ふつう。

横山魔術にかかったらもう抜け出せないんだと思う。

 

四体と見えたスフィンクスの実体はひとつだけで他三体はまぼろしだとマーズは気づく。海に逃げこんだマーズを追ってスフィンクスで煮えたぎらせてやろうとしたがそこにガイアーが登場した。

ガイアーが発する光の球にスフィンクスはあっけなく消滅した。

そしてここでフジツボに包まれていたガイアーの本来の姿が現れる。

ううむ。いったいこれは何からの発想なのか。

髭を見るとツタンカーメンを思わせるが。

 

こうしてマーズは二神体目を倒した。

 

一方岩倉記者は自衛艦に乗り込みマーズが出現した秋の島新島に向かった。が、隆起が続いて危険なためむやみには近づけないと艦長に釘を刺される。

が岩倉記者はどうしても上陸して確かめたいと船長を説得した。

そして他の隊員から止められるのもかまわずマーズが立っていた火口近くへと進む。

その時地鳴りがして噴火が始まってしまった。岩倉記者は岩の裂け目に落ち込んでしまう。

が、彼が落ちたそこは様々な機器が備わる部屋だったのだ。

「マーズがセットされていたというのはここにちがいない」

 

マーズはエジプトから日本へ帰る飛行機内から不思議な飛行物体を見る。

また奇妙なデザインだ。

横山光輝のすべて』という本を見たら「どことなくゴキブリっぽいデザインで」と書かれていたのだがいやこれはむしろ「天使のデザイン」なのではないかと思うのだが。

 


もしほんとに天使デザインだったらゴキブリと言われたら気の毒であるwww

 

しかしここまでウラヌス=ザルドス、スフィンクスツタンカーメン、というような神を思わせるデザインが続いていたのが急にゴキブリってことはないと思うので天使をイメージしたという方が似つかわしいのではないか。

 

とにかく謎の飛行体に襲われたマーズの乗る飛行機は墜落していく。

凄まじい恐怖のイメージだ。

が、マーズは操縦かんを握り機体を持ち直して不時着する。

 

その頃岩倉記者はマーズがセットされた機器の部屋で孤軍奮闘読めない文字を解読しようとしていた。

そして捜索隊が彼の生存を確認し助けようともがいていた。

 

六神体メンバーでもっとも気になった眼帯紳士なんだけどなんだろうこの怪しさは。天使に乗ってるわけだし。

しかし神体の名も紳士の名も判らない?

懸命にマーズを殺そうと襲い続けるがなかなかうまくいかず

変な合体をしてしまう。

そして「天使」もガイアーの光球にはひとたまりもない。

眼帯紳士は自動操縦に切り替え自ら外へ出るとマーズを撃ち殺そうとした。

だがここでもガイアーがマーズの体を引き寄せて助け逆に紳士を消滅した。


直立したまま飛んでいく、というのがまた恐れ入る。

 

新島の岩倉記者は頑張り続けていた。

必死で解読に取り組んでいたが食べ物はない部屋だ。餓死の危機を感じた彼は自分の吐いていた革靴を煮て食べようと思いつく。

 

ガイアーに抱かれてマーズが飛んでいくのが発見される。

マーズは救助隊に呼びかけられて着陸し病院へと運ばれる。

そこへ日本の首相が訪れ見舞うが変わり果てた姿に驚く。

マーズの体は腐り始めていたのだ。

 

岩倉記者は変な味の靴をかじりながら解読を続けていた。

が、そこに出てきた文字は信じたくないものだったのだ。

 

腐りだしたマーズはもう日本の医師の力ではどうしようもなかった。

マーズはもう一度ガイアーにぼくを運ばせてほしいと願う。

この時のガイアーは黒目があるのだね。

どういう仕組みなんだろう。マーズに呼びかけられると

白くなる。

首相は空軍の護衛をつけるのは忘れない。

 

がそこへ現れたのは

新しい神体が空軍をあっという間に消滅した。これはどう見ても土偶型。

「シン」と呼ばれる第四の神体操縦者はマーズが腐りかかっているのを見つける。

マーズは自分を落としてガイアーに戦えと命令するがシンは孤立したマーズに狙いを絞ってきた。