またまた未単行本化だったという幻の少年マンガと銘打っている本作。いったいなぜ?
横山先生未単行本化多すぎる。
まず表紙。いつもながら少年がかっこいい。少年と重なるような飛行機(ロケットというのか?)というデザインも良い。
でもなぜこんなにウエストを細く締め上げているんだろう。
ネタバレしますのでご注意を。
まずは前置き。
ここで作品について批評を書くわけだけどそもそも横山光輝氏が単行本化をしなかったということは作者が本作を残したくなかったというのですでに答えは出ている。
それを承知の上であーだこーだと感想を書いていると考えてください。横山氏が見せたくなかったものを勝手に覗き見て勝手に書いている文章にすぎません。
少年ロケット学校の卒業生5人がロケット基地にやってくる、というところから始まる。
主人公は草間完治(名簿に父・草間大・・・となっている。草間大作?好きな名前なのかな)
憧れの目でロケット(なぜロケット?もしかしてこの名のせいで未単行本だったのか???)を見上げる草間たち。上級生たちが彼らをからかうがそこへ登場するのが黒い稲妻の異名を持つ黒部一尉だ。
黒部は早速新入生たちを連れて四万メートルまで上昇する。
(えーと。こういうのまったく詳しくないんですが現在最高戦闘機でも15000~20000高度までみたいなんで40000・・・だからロケットなのか。形は飛行機だけども)
マンガだから‥‥マンガだから・・・・。
星を背景に背面飛行演習。
そこに怪しい光が現れた。
今回まったく先を読んでいないのだけどどうやらこれが物語の(少なくとも最初の)ミステリーとなるのだろう。
そして草間は命令を無視して勝手に光が何かを突き止めようと近づく。突如機体が火を噴き草間機は落下するが草間は脱出して無事だった。
草間は叱られ2か月謹慎となるがいやこの損失そんなものじゃきかんでしょ。こっちの方が具合悪くなりそう。草間たぶんよくわかってない。
ここまでこんなカラーページが続いた。すごいな。
高度84000メートル・・・嘘だろ
うさらに高度一万メートルで速度テスト。マッハ6・5・・・嘘だろ
この新しいロケットは草間達新入生の専用機となる。
無論草間自身は2か月乗れないのだが。
というか・・・・確かにこれはあまりにも規律がなさすぎる。新入生が最優先ってなんだろう。
だが草間は新鋭ロケット機を探っていたスパイを見つけた手柄で謹慎を解かれる。
そして早速現れた謎の光の究明に飛ぶこととなる。
ちょうどその頃「長門」「春風」が坂崎岬沖三十カイリのところを進んでいた。
いろいろと不思議な世界線にいる。ここはどこなんだろう。
これは印象的な光景。
黒部一尉は怪光に近づき前の草間と同じ状態になり脱出。
うーん。この高度でパラシュート開くのはどうなんだろう。やっぱりこうしたもろもろの検証が問題だったと思える。
が、ここで謎の怪光が「円盤」だったと解明する。草間もまた黒部一尉を助けようとして墜落(二機目)
ふたりともパラシュートで水面に降下した。
黒部一尉突然の告白。
ふたりは円盤から排出された奇妙な触手を持つ物体にからめとられて円盤に閉じ込められてしまう。
円盤がどこかに着陸した様子となりどこからか「降りなさい」という声が。
ふたりが降りるとあやしい男たちが銃を向けていた。
えー正直言って怪しいというより普通の人間だった。どういうことだ。
ふたりは理解できないまま別の建造物へと移動させられ再び閉じ込められる。
そこにはアメリカ空軍のヒューズ大佐と名乗る人物がいた。
草間は機械に連れ出され奇妙な機械から尋問を受ける。
続いて黒部も運び出されるが自らヒューズ大佐に殴られ気絶することで尋問を回避した。(これもなんだか無理なような)
三人の前にあの「怪しい男たち」が再登場するが三人は隙をつき逃げ出すことに成功する。
多数のロボットや円盤を目撃。
そこへ飛行機が近づいてきたが円盤によって撃ち落とされてしまう。三人は墜落した飛行機から無線機と食糧を運び出す。
ヒューズ大佐はSOSを送った。
が、その時不気味な機械が三人に近づいてきた。
うむむむ。これはかなりの不思議マンガだw
まだかっきり1巻しか読んでいないのでこれ以上は何とも言えない。
もちろんそれでもいろいろなところに魅力はあるんだけど。
いやこれが未単行本の醍醐味というものかもしれない。