ガエル記

散策

平成の天皇

平成の天皇の退位儀式など観ておりました。天皇制度についてはもし突然何かの理由で終わるとしてもそれはそれで仕方ないかなと私は思いますが、できることなら天皇がおられるのは良いこととも思っています。

そして平成期の天皇のご尽力は本当に凄まじいほどのものであったと思っています。昭和天皇が残してしまった戦争の苦しみ悲しみを平成の天皇は引き継ぐことが使命であられ、その責務を全身全霊でまっとうされて行かれたと思います。節目のためにテレビでは平成の天皇の足跡を繰り返し放送していましたが何度見てもその仕事の大変さが伝わってきます。

度重なった天災と幾たびも起こった大きな人災で打ちのめされた人々を慰めていかれる姿は胸を打ちます。

天皇が床に膝をついてお話をされるというのはこれまでにはとても考えられなかったことだと私の母も言ってました。

しかもお年を召されてからは膝をつき、立ち上がるという動作は肉体的にも辛いものだったはずなのに何度も何度もその行為をされていたこと、列車に乗って一時間以上も立ったまま手を振っておられたことなど、どれほどの精神力だったのかと思われます。勿論それらすべてに伴われた皇后さまの気力体力にも感動します。

 

平成での天皇上皇になられます。そして皇后は上皇后に。できることなら激務から解放されお二人でゆったりとお過ごしいただきたいと思っています。

でもなんだか上皇上皇后は何かを考えていられるように思えてなりません。いや、もしも何もなさらないならそれでいいのですが。

そう思っているところへ韓国ムン大統領から「退位後も両国関係の発展のために力を注いでほしい」という書簡が届いたという報道がありました。

ムン大統領もやはりそれを考えていましたか。

それとなかなか良くならない沖縄問題。

上皇の沖縄への思いを考えると韓国問題とともに気がかりなことなのでは、と思ってしまいます。

かといってあまりにも政治的介入は難しいでしょうし。

などと思い巡らせながら、いやいややっと激務が終わったのにまたもや大変な仕事を、とも思ったりもします。

しかし上皇様はなにかなされるような気がしてしょうがないのです。