ガエル記

散策

「銀河英雄伝説」外伝周りで本伝に突入しました。

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これはむしろ本伝より?

銀河英雄伝説」外伝周り(まだ全部見終わってないが、さすがに若干食傷気味になって離脱しました)で本伝を見始めましたが、今第一話を観ているのですがキャラクターデザインの上品さに驚いています。

外伝のラインハルトはやや俗に流されてしまってキルヒアイスが崇め奉っているのが違和感すらあったのですが本伝で見ると確かに気品があって納得できる気がしてきます。声までも違いますね。実際どうなのか、よく判らないでいますが。

 

ヤン・ウェンリーはそれほどイメージが違わないのですがw美形を描くというのは案外品格という意味で難しいものなのかもしれません。

 

登場するとき名前の下にアルファベットでの綴りが出るのも嬉しい配慮です。

ラップ少佐の最期が悲しいです。

 

ところでここで無粋な批判をしてしまいますが、「銀河英雄伝説」の最大の弱点はやはり女性の描き方なのだろうと思います。

それ自体は特に嫌な描写であったりはしないのですが、昭和の明らかに男性社会の中で創作された作品であるなら当然であろうとはいえ、軍人が男性ばかりというのは現在の目ではかなりきついものがあります。

宇宙戦艦ヤマト」(昭和作品の)と比較するならまだ良いと思えますが、「銀英伝」小説より前に「機動戦士ガンダム」で女性を本格的に配属していたことを考えるとその部分は残念であります。

しかも良いほうの女性のキャラ設定がすべて柔和な感じなのは作者・田中芳樹氏の好みを反映しているのかもしれないですがこれもガンダムの女性キャラの多彩さと比べて画一的にすぎるのですよね。田中芳樹氏の小説と言うと他には「アルスラーン戦記」を読みましたがあのファランギースのような女性がいないのが残念であります。

 

一方では敵対する構図が「帝国軍」と「同盟軍」というのは似通っていますがこれは「スターウォーズ」でも同じようでありますね。このあたり、どうしても王政と革命軍というイメージから離れきれないのかもしれません。

 

などと書きましたが、それでも「銀英伝」には別の魅力があるわけで、それを確認するためにも今回アニメと小説を見直していきたいと思っています。

アニメのラインハルトの金髪はちょっと黄色すぎて目に痛いですがユリアンの髪の色は凄く良いですね。

 

ガンダム」ではギレン・ザビがやっていたような演説をトリューニヒトがやってますなあ。腐った民主主義と言うのを描いているところが面白いのかもしれませんね。

未来を描いたというより現代を見ている気がする、ということなのでしょうか。