「銀河英雄伝説」アニメ第68話までこぎつけました。
たぶんこのあたりはもう以前は観てなかったと思います。
ではネタバレですので。
アニメおよそ50話あたりが転機となりますね。それ以前はおおよそよくあるアニメ作品の成功物語ー主人公が大活躍して栄光を勝ち取るーと言ってもいいでしょう。それでも他のアニメとはかなり違う内容ではありますが「英雄」らしい物語となっています。
しかし実は面白いのはこの後の物語ではないでしょうか。
主人公ヤン・ウェンリーが勇気を奮い起こして副官フレデリカ・グリーンヒルと結婚し、ユリアン・ミンツはヤンの新婚生活から離れるかのようにルイ・マシュンゴやポプランらとともに地球探検へ。この世界での地球は「人類創生の場所と言うだけですでに忘れられた土地なのですが《地球教》という怪しげなうえに強烈な信者たちのメッカともなっていてユリアンたちはその内部に潜入していきます。
そしてヤンは退役して幸福な結婚生活を始めるものの、念願の年金ももらえず逆に政府によって見張られる軟禁状態を強いられ、早々に裏切り者として拘束されるという展開になってしまいます。
ヤンと彼を慕う一派は“イレギュラーズ”という名前を持って一種のテロ組織のごとき集団となりエル・ファシルと赴くことになるのでした。
おっと、ラインハルトを忘れていました。ラインハルトはついにここで皇帝の座に就くことになります。
後継者であった幼帝を排し、忠義を誓う武人たちに囲まれていますがロイエンタールは「いずれは」という意識を持っています。
美しく聡明なヒルダを秘書とし、少年ゼッレを従卒として慈しむという安定した生活を送るのですが、正体不明の熱が頻発する状態になっています。
民主国家と称する政府は英雄であるヤン・ウェンリーに対し弾圧を加えるが皇帝ラインハルトはその行動に遺憾を表明します。
革命予備軍となってエル・ファシルへ逃亡したヤン・ウェンリーら「イレギュラーズ」の運命や如何に。
というここまでです。
とにかくシェーンコップがかっこよいですね。
物凄く強いのにヤン・ウェンリーを見て「この人の行く末をみていきたい」っていうあの立ち位置がすごくすてきです。
ユリアンがヤンから離れて地球へ行く、という展開になるのも面白い。このあたりの物語の作り方は素晴らしいです。
ラインハルトは皇帝になったが、ヤンは退役したが、というように緩くならずにすぐに新しい道が始まるのはさすが優れた小説が原作となっている強みですね。
と言いつつ、もう全体の3分の2まできてしまいましたか。
後の物語をじっくり見ていきたいものです。