レナータ・ティバルディ『蝶々夫人』より「ある晴れた日に」
『蝶々夫人』の物語を「読んで」しまうとかつてはびこっていた女性の立場の空しさだとか男女の性差を感じて嫌気がさすのですが、オペラとして歌声を聞くと歌詞を読んでいても気にならないどころかひとりの女性の思いが迫ってきて感動してしまうのはいったいどういう仕組みなのか、よく判らない。
古典、というものはそういうものなのかもしれません。
なにを見ても何を聞いても現在世界を覆っている新型コロナウィルスから逃れることができないので映画を観る気になかなかなれないのですが、素晴らしい歌声はしばしその恐怖を薄めてくれるようにも思えます。
こちらはマリア・カラス