思いがけず見つけたアマゾンプライムでのレンタル(課金)にて鑑賞しました。まさかこんなに早く観ることができるとは思っていませんでした。
一月万冊を見ている者としては映画館での鑑賞もしくはせめてDVD購入したいのですが借金ありの貧乏人なので配信レンタルでお許しいただきたいとお願いします。
原一男監督がれいわ新選組を撮影している、と聞いたその時は実をいうと私は安冨歩氏をまったく知らず山本太郎を撮っていると思っていました。山本太郎の活動がとても興味深く期待していた私はただただ「すげえ」と感動しました。原一男監督は『ゆきゆきて神軍』や彼自身のドキュメンタリーで衝撃を受けていましたのでそのすげえ監督がれいわ新選組に注目しているのかと思ってわくわくしたのです。
その後大西つねき氏がれいわそして山本太郎氏とのひずみで問題化した時にそれを憂いた安冨氏の言葉に惹きつけられ私は急激に安冨氏に近寄っていきました。同時に山本太郎氏とその取り巻きには疑問と失望が生じてきたのでした。
さらに時が経ち原一男監督の『れいわ一揆』の主人公が安冨歩氏だと知った時は「あっ」と驚きました。
原一男はほんとうに「すげえ」監督だったのです。
さてネタバレしますのでご注意を。
というのか、実をいうと本作を観ていてもとんでもない驚きはなかったのです。
ただひたすらじっと観ていました。
その内容はもうすでに観たことがあるようにさえ思えていました。それでも確認するように観続けました。
なぜすでに観たことがあるように思えたのかはかなり長い間ずっと安冨歩氏の話を聞いて本を読んでいたからでしょう。
だからといってがっかりしたとは一ミリも感じたわけではないのです。そんなことではない。この映画をちゃんと観られて今までに聞いて読んできたことがしっかりとほんとうだと感じられたのです。
原一男は本当にすごい。マジでとんでもない映像の作り手です。
そしてまた安冨歩の一番大切な主張「子供を守る」そして「今の学校なんていらない」という主張は私もずっと思っていたことです。というかそれは当たり前のことなんですよね。
一番大切な主張であるのはあまりにも当たり前なのです。
なのでこの映画は私にとってあまりも当たり前であるのですがその当たり前がまったく無視されてしまっているのが現在日本社会なのです。
だからこそこの映画をじっと観続けてしまうのです。
映像で観ていてもこのれいわ新選組の物凄い熱気を感じます。
狂気ともいえるこの一時期を肌で感じられた人々はとんでもない高揚感快感を忘れらないでしょうね。
しかし時は過ぎていきます。
形は一定ではなく常に変わっていくのですね。
まさしく奇跡だったこの思いと活動は二度と同じ形にはなりません。
またそれでいいのです。
れいわ新選組はやはりその名のとおりにも思えます。
山本太郎氏がどうなっていくのか。次はなにをするのか、期待はあります。
でも何かは変わってしまった。
安冨歩氏はその後自らの子供をもうけられてまじで子供を守ることを現実に考えられていくのも興味深いところです。
「学校をなくしたい」というのも共通の思いなのですが氏はどうされていくのでしょうか。
今ツイッターを眺めていたら以下の記事へのリンクを見つけました。これも以前知っていた内容ですがやはりとても興味深いものです。
安冨歩氏と私は同じ年齢でそんな点でも共通するものをいろいろと感じるのですが、そういった思いを表現できるのはやはりとんでもない頭脳を持っている人だからであり、そんな人を見つけることができたのは幸福だと思うのです。