山田玲司ヤンサンを聞いていたら私ももう一度『進撃』読みなおしたくなりました。
と同じくツイッターで「今のMAPPAも良いんだけど前のWITSTUDIOが好きだったんだよな」というのを見かけてファーストシーズンを初めて観た時(リアルタイムでした)の衝撃ともいえる感動を思い出しどうしても観ずにおれなくなりました。私はアニメを観て原作を知った派です。WITアニメでなければもしかしたら読まずにいたかも、と思えば感謝でもあります。
諌山創氏の絵についてはご本人も含め大半から「決して上手くない」と評価されがちです。私もそれは否定しませんが同時に並外れた画力の漫画家だとも思っています。
一般に「絵が上手い」と評される漫画家氏たちが総じてよく似た人物たちばかり描いてしまうのと比較してもイマジネーション豊かに様々な人物を描き分ける能力を持つ人はいないと感じます。
特に女性キャラクターは性格人格においても多彩です。だからこそこの凄まじい大河ドラマが描けたのです。
ということなどは皆さま解っておられますね。はい。
読みなおし、観なおしはやはりとても大切です。その時には気づかずもしくはすんなり軽く観通してしまったものが重要な布石であるのに気づきます。
そしてそれ以上にまだ若い!エレンやミカサたちに再会して泣きそうです。
兵長やハンジさんは最初からステキです。リ、リヴァイ、思った以上に小柄!
最初ハンジさんを襲った巨人(アニメ)フレディ?
進撃アニメファーストシーズンの価値は計り知れません。
そしてアニメスタッフの意気込みが伝わってきます。ファーストのOPを初めて観た時は心が震えました。
今観るとあまりにもお思いが強すぎて過剰に盛り込み走りすぎ息が付けないようで笑えてきますが『進撃』世界を表現するにはなにもかも過剰でなければいけないのだと叫んでいるようにも思えます。
過剰に重く辛く苦しく悲しく過激でありすぎるのです。どう考えても太刀打ちできない巨人という敵を倒すために小さな人間たちは持っている能力を駆使して駆け回り飛び回りそして大量に死ぬしかない。
もちろんこれは何の意味もない異世界の話ではなく現在世界の写し鏡であるのです。
何度も襲ってくる自然災害、未知のウィルス、そして戦争もっと身近にある社会システムその中での戦いなにもかもそれらと対面し勝ち抜かなければ生き延びられないのだ。
それらと戦い負けて死んでいった人間たちは数えきれない。
世界は残酷です。そこに美しさを感じるにも特別な人格が必要となります。
さて我々はその美しさを感じることができるでしょうか。
巨人となったエレンは元の姿に戻っても小鹿隊長によって死にさらされます。
そこに現れたピクシス司令のような存在は現実社会に絶対必要な大人です。
しかし原作の拙さすら再現しているアニメスタッフの技術に驚きます。とても見やすく整理しながら持ち味も生かしているという。
EDのタッチも素晴らしい。
もうしばらく観続け読み続けていきます。