今回観なおしてミカヅキって「男性原理」でオルガは「男性理想」なのかなと思いました。
ネタバレしますのでご注意を。
まあもちろん私が思う「男性原理」ではあるのですが。
三日月は考えるではなしに本能的に行動しているように見え、オルガは絶えず考えている。
なのでミカヅキは敵と感じれば速攻そいつを殺してしまうし可愛いと思えばキスをするし悲しむ人をみればすぐに慰める。
オルガはいつも悩み迷っている。
その二人が互いを尊敬し運命共同体となっている。
悲しいのはアキヒロ・マサヒロ兄弟。自分たちはデブリ=屑なのだという意識から逃れられない。
『オルフェンズ』はやはり今の日本の子どもたち若者に対して作られそして共感されている。
それは自分の意識次第なのだとアキヒロは弟を諭すのだがマサヒロには実感できないのだ。
「死んでも魂は残って生まれ変わる」
その思いだけが彼のうっすらとしたよりどころになっているがあまりにもか細い。
三日月の「こいつは殺してもいい奴だ」という言葉に共感してはいけないだろうか。
デブリの子どもたちを酷使する男がこれ以上ないほど醜悪に描かれているのは作り手たちのせめてもの復讐のように思えてならない。
ところでもっと先のネタバレになりますがタービンズどうして出てきたのかな、と思ったんですがミカヅキに子どもを作った方が良いよと教えるためだったのだなと。
それですぐにクーデリアで試すのも彼らしいですが、子ども作りの相手にはアトラを選ぶのもミカヅキらしい。
先走りになりますが私はラスト好きです。