地球教のあたりです。
ネタバレしますのでご注意を。
もっとよくよく読み込み鑑賞せねばと思っているところです。
他の作品にあまり気乗りしないのだからじっくり本作にはまってみればいいのではなかろうかと。
ヤン・ウェンリーは大きな勝利を挙げ英雄と称せられますが実際にはまったく評価されないのはいわゆる「政府側に流れない」からですね。
現実に例えばスポーツ選手が政府に持ち上げられ取り込まれてしまうことがよくあります。
立派なアスリートだと敬意を持った人が体制側に入り込んでしまうとみるみる「変な人」になってしまう。
それは単にこちらの思い込みに過ぎなくて元々そういう素質を持っていたにすぎないのかもしれないのですが。
若い頃にヒーローヒロインだった人が年を取るにつれて「奇妙な人」になってしまうのをこれまで多く見てきました。
ヤンそしてラインハルトは若くして亡くなってしまうのですがヤンもまたそしてラインハルトもまたもう少し永らえていたら「嫌な人」になってしまったのでしょうか。
「若い頃はああではなかった」という人に。
しかしそういう人ではなかったからこそ長生きできなかったとも考えられます。
そういう意味でもキルヒアイスが超早死にだったのも頷けます。
良い人が年を取りながらも「嫌な人にならない」のはとても難しいように思えてなりません。