『水星の魔女』淡々と観てきたのですがやはりここらでちょいと書きたくなりました。
他の方のレビューなど見て感心しきりなのですがとにかく盛り上がっていると思います。
ファーストガンダム世代でもちろんファーストが大好きなのですが(そしてΖ)そのうえでこれまでで一番の出来は『オルフェンズ』だと言い放ってましたが本作観てきて一番は『水星の魔女』かもと考え直しているミーハーでもあります。
本作『水星の魔女』スレッタはガンダムテレビシリーズで初の女性主人公と謳われました。
赤毛のクセッ毛はどうしてもアムロを彷彿とさせます。スレッタはそのまんまアムロの女子版なのでは、と思っています。
ではシャアは?というと本作ではスレッタのママである「プロスぺラ」です。って仮面をかぶっているので丸わかりですし彼女は「復讐者」だからですね。
アムロの親がシャア、ちょっと不思議ですが。
そしてアムロは父親の身勝手さに苦しんでいましたが本作でもスレッタは母親の身勝手さに苦しみます。
そうした物語内部の話と並走して作り手側の苦しみも描かれていくのが本作です。
『水星の魔女』では「ガンダムは忌むべきもの」と認知されています。
現実の我々世界でも「ガンダムなんで古い。若者は知らないし興味もない。ネームバリューだけで繰り返し作られているだけ」という認識があります。
そこへきての本作「主人公が女で学園もの?」というので古参兵からは冷笑され「そんなのはガンダムじゃない」とまで言われた。
その実情はまさに『水星の魔女』の設定と被ります。
スレッタが言います。「ママはエアリアルはガンダムじゃないっていったよね?」
これは視聴者への皮肉な笑いではありませんか。
参りました。
さんざんガンダムを罵倒し嘲笑し『水星の魔女』なぞガンダムではない、と言われ続けたけど本作は「ガンダム」なんです。
「ファーストガンダム」を下敷きにして女の子に生まれ変わったアムロ=スレッタが今後どうなっていくのかどうしていくのか、これまでのガンダムを想うと怖くもあるのですがそれだけではないのでは、という予感もしくは期待、希望も芽生えました。
今のところ、ミオリネが誰にあたるのかよくわかりません。
それともミオリネこそが新しいメンバーなのでしょうか。
ところでスレッタ、あれはいわゆる鼻を鳴らしてしまったやつですよね。タヌキじゃなくブタさん的に。