先日鑑賞した『ブロンド』及び彼女のドキュメンタリーで観たくなったのは本作でした。
モンローというと必ず『七年目の浮気』の地下鉄風の場面が出てきます。その場面が魅惑的なのを否定はしませんがワイルダー監督のこの作品は人種差別描写が冒頭から続いているため鑑賞する気持ちが削がれてしまいます。
そしてそれ以上にワイルダー監督のテイストがそもそも嫌いなようです。他作品も良いと思ったことがないので。
ホークス監督による本作は露骨なルッキズムと金目当て作品ですがモンロー演じるローレライが無垢にかわいいと思えるだけでなく親友のドロシーが気っぷが良くてかっこいいのでそれで救われてしまいます。
wikiによるとドロシー役のジェーン・ラッセルはマジで面倒見のいい姉貴肌だったらしく繊細で傷つきやすいマリリンと仲良しで守ってくれてたという。なんてステキな人なんだ。
というわけで本作はマリリンというよりジェーン・ラッセルがいるから観てるようでもある。
というかこの「しっかり者と甘えんぼ」って男同士でも女同士でも絶対良いから。
マリリンとジェーンのダンスシーンは最高に見ごたえあります。
「ダイヤモンドは女の親友」場面は何度も切り取ったものを観ていますが何度観てもやはりステキ。
ラスト近くでジェーンによる同じ歌とダンスがあるのですがむしろこっちが見せ場なのでは。かっこよすぎですよ。
マリリン・モンロー作品でひとつだけお勧めするのなら私は断然本作『紳士は金髪がお好き』です。ジェーン・ラッセルがかっこいいからという理由になってしまいますが。