ガエル記

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『ダークナイト問題』性差別主義のシンボル映画

男らしさのシンボル 映画『ダークナイト』について書きたいのですが、その前に「ダークナイト問題」について少し書きます。 ついこの前聞いたばかりなのですが東村アキコ氏が「ダークナイトを語る男は公害」と言ったというアレですね。 私は人間づきあいがほ…

『OVERMANキングゲイナー』再鑑賞

『OVERMANキングゲイナー』再鑑賞終わりました。 一度目に観た時より面白く感じました。富野世界のごちゃごちゃ感が私は大好きなのでそこらへんは文句なしに楽しめたわけです。 それなのに何故一度目「より」楽しめた、という書き方になるかというとたぶん一…

『拉致と日本人』蓮池透・辛淑玉

こういう本ってどうしてこんな怖い表紙なのでしょうか。軽くてふざけたデザインだと気分が出ない、のかもしれませんがこういうものほどあえてかっこいいマンガや可愛いイラストを用いてもいいのではないかと思ってしまいます。 せめて色合いとロゴがもう少し…

『チェルノブイリ』ドラマ

www.amazon.co.jp 上のリンクに書かれているとおり、10月5日まで第一話が無料配信なので観てみました。予想はしていましたが、あまりにも怖ろしい映像が続きます。 これを観てもなお原子力発電所は安価で効率が最も良い発電所だという人がいるのでしょうか。…

『OVERMANキングゲイナー』富野由悠季

『OVERMANキングゲイナー』再鑑賞、はじめました。 これもかなり後、というかちょい前くらいに観たものです。なんともいえないリズムのある面白さにすっかり参ってしまいましたが、今回観なおしていて前以上に「これはすごく面白いのでは」と思いながら観て…

『窓ぎわのトットちゃん』黒柳徹子

1981年に出版され大大ベストセラーになった本作ですので読んでいて当然と言っていいのですが当時18歳という年齢だったためか、もともとベストセラーとか「お勧めの良書」みたいなのを敬遠する性質だったのもあって今までちらりとも読んでいませんでした。 し…

『少女革命ウテナ』再鑑賞

『少女革命ウテナ』2周目、観終わりました。 ラストやはりとても素晴らしい。 愛とはなにか。生きるという事はどういうことか。 このアニメを観て他のいろいろな本を読んで世界を見て知っていくことは大切です。 そしてなんといってもこの華やかな絵柄、演劇…

再び『少女革命ウテナ』

最近BDダビングが上手くいかないことが多くてそれに気づかぬまま後でまとめ見ようとした時にやっと気づいてorzが続いています。たぶん機器がもうヘタってるんですね。 こともあろうに『進撃の巨人』の数話がそうなってしまい、今回仕方なくdアニメストアで鑑…

『進撃の巨人』のすげえとこ

『進撃の巨人』のストーリーについてはやはり終わってからにしたい気持ちがあるのでここでは他の設定について色々考えてみます。 なんといっても「衝撃」と言っていいほどだったのは男女の性差別の緩やかさですね。 これも異世界ものを構築する時に作り手の…

『君たちはどう生きるか』吉野源三郎原作・羽賀翔一漫画

こども向けに書かれた内容なのでとてもわかりやすいのですがそこにある本当の意味を理解するのはとても難しいことだと思います。 言いたいことを説明するために取り上げたエピソードだけを読んで「よくある良い話」とか「こんなことくらいもう知ってるつまら…

すぐそこの老後生活はもう来ない

60代後半、70代以上で働いている人たちを見て驚き絶望するという話をされていることがよくあります。たぶん若い年頃の方なのだろうと思ってしまいます。 その年齢に近くなってきた私には当たり前のようにしか思えないからなのです。 50代も後半になった私に…

「どろろ」新旧比較してみる その4

父としての権威が軽くなった醍醐 ばりばりに家父長の権威の醍醐 うん 大好きパパ そして次に物語のポイントとなる「ばんもんの巻」 アニメ旧版では3回、新版では2回に渡って描かれます。新版はひとつ少ないですがその代わりに「多宝丸の巻」という回が一つ前…

絶滅危惧種

あまりにも空しくてどうしようもない。 こんなことがいつまでも続いている社会でどうやって生きていけばいいのか。 若い頃「日本の男尊女卑は酷い」という言葉を聞いて「そんなまではないのでは?」と思った記憶が残っています。 気づいていなかった、という…

「ガタカ」アンドリュー・ニコル コン・ゲームでした

なかなか色々考えさせてくれる面白い映画でした。 ありそうな、というかもうすでにその片鱗さえ身近に感じられる近未来SFでありディストピアものですが、内容をジャンル分けするならSFというよりは欧米映画での人気ジャンル《コン・ゲーム》のほうなのではな…

現代女性の苦痛と「ジャンヌ・ダルクの生涯」藤本ひとみ

この本を読んでいる時ちょうど世間では#KuToo問題が騒がれていました。ジャンヌ・ダルクと現在のハイヒール問題、なんの関係もないようですが実は女性にとって服装とは自由と権利を象徴するものであり、時代に反する装いは異端視される、ということからこの…