あまりにも空しくてどうしようもない。
こんなことがいつまでも続いている社会でどうやって生きていけばいいのか。
若い頃「日本の男尊女卑は酷い」という言葉を聞いて「そんなまではないのでは?」と思った記憶が残っています。
気づいていなかった、ということですね。
生まれた時からそうであって外国に行ったこともない、「そうではない」ということがどんなことなのか知らずに生きてきました。
でも知らなければいけないし、自分たちが変えようと認識しなければ何も変わらないのです。
どういうことか、社会の差別意識はますますひどくなっているように感じます。
それは単なる錯覚や勘違いではなくほんとうにひどくなっている。
日本という国が世界の中で立場を失い今までのような経済や技術力で「世界一」を誇れなくなってきてしまうと差別意識はより強くなり弱い者に向かっていくのです。
ここで考えなければならないのは「世界一」などという尊厳のほうが錯覚だったということであり「世界一」などを目指すことの方が間違いなのだということです。
そして悲劇的もしくは喜劇的なのが性差別が改善されない結果、女性たちの考え方が改善のために戦う方向へではなく、男性と恋愛をしない結婚をしない子供を産まないほうへと進んでしまっていることです。
私も時々こうまで悪化してもまだ良くしていこうという動きがないのならもうこのまま「日本人という種族」は滅びてしまえばいいのかも、と思ったりもします。
別に今生きている人たちが死んでしまうわけじゃない。
でも良くしないのなら自然に消滅していくでしょう。
夫婦の家事分担について考える時、必ず「日本男性は世界で一番就労時間が長いから無理だろう」という意見がでてきます。「夫が仕事で妻が専業主婦もしくはパートなどだったら当然」とも。
しかしこの表で見るとその釈明は通らないのがわかりますし、妻が不満に思うのはそういった「就業時間と家事時間」の割合を考えたうえでの不公平感からくるものです。
こういう男女の習慣はいったいどうやったら改善できるのか。
男を甘やかし続けた女たちの犠牲精神自体に問題がある、と言うべきなのでしょうか。
こうした不満が解消されないままでいれば社会的な女性の不利と伴って恋愛や結婚・出産を回避してしまう女性たちは増え続けるばかりです。
やはりこのまま自然消滅するしかないのかもしれません。日本人、という人種は。
そのほうがかえってすっきりするのかもです。