ガエル記

散策

『白き森白き少年の笛』萩尾望都

1971年「少女コミック」45号

美しい物語です。

 

 

ネタバレします。

 

ビアンカ』の少年版ともいえるしその後の話とも思える。

 

静かな田舎に一家で越してきたおとなしい少女は森の中で綺麗な少年と出会う。

不思議なことに少女の家にはその少年の絵が飾られていた。

少女は母親に森の中の少年を紹介する。

 

だが母親にはその少年の姿は見えなかった。

しかしすべてを察した母親はその少年、森の中の井戸に落ちて死んでしまった少年の両親に知らせたのである。

果たして、井戸の中から少年は白い骨となって見つかった。

 

『秋の旅』と違って考えることはない。

美しい短編である。