ポン・ジュノ監督がカンヌ映画祭の最高賞を受賞と聞いてなんだかすごく嬉しかったのです。
韓国映画に一時期凄くはまったことがあります。
韓国ドラマは観ていないのですが、映画は凄く面白かったのですね。
ほとんど(全部と言っていいかもですが)DVDでの鑑賞ですが、その中で特にクオリティの高さに唸ったのがポン・ジュノ監督の「殺人の追憶」でした。
映像の美しさ、脚本の技術、面白さ。そしてパルムドール作品にも出演いているソン・ガンホが素晴らしくてそれですっかりファンになりました。
「殺人の追憶」の良さはなんでしょう。韓国の田舎の閉じられた陰湿な恐怖。そういうものを感じさせてくれる映画でした。
当時の韓流ブームのイケメンたちとはまったく違う顔立ちではありますが、その男優を主役にして最高に面白く魅力的な映画を作り上げてしまったことに驚きました。
ソン・ガンホはそのほかでも面白い映画にたくさん出演していることは後でわかりましたが。
その後の作品「グエムル」でもソン・ガンホと組み、今回のパルム・ドールでもソン・ガンホですか。
映画を観るのが楽しみです。
日本映画はかつての栄光にばかり頼りきりで現在の公開映画は酷いものばかり。それでも稀に「万引き家族」などで海外の映画祭受賞をすることでなんとか体裁を保っているように思えるのですが、韓国映画は質の良い映画を作り続けて最高賞まで取るようになってしまいました。
ネトウヨですら日本映画には誇りを持ってはいられないようです。
なにもかもポンコツになってしまった日本社会の惨状を見ながらポン・ジュノ監督のパルムドール獲得で日本映画界も少し発奮してくれないかなという期待だけを持たせていただきましょう。
日本映画もがんばってください。