ガエル記

散策

『ベイビーブラザー』マーク・ミュンデン

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これは思いもよらぬ拾い物でした。もうすぐ期限が切れてしまうアマプラですが、最後に物凄い発見。観た後すぐ、久しぶりにDVD購買しました。同監督の別作品まで。こういう映画の感じが大好きなのです。

 

本当に噂にも聞いてなかったし、このタイトルとジャケではあまり気づかれないようにも思えます(一部美少年好きならとりあえず手を伸ばすかもですが、それでも「そうでもないかな」と思われそう)

 

ネタバレになりますのでご注意を。

 

 

私も確かに少年の顔に少し惹かれてレビュー内容で観始めたのですが冒頭で地べたに置かれた赤ん坊を見て「こ、これは怖ろしいもの?」と肝が冷えて観るのを一旦やめてしまいました。意外と臆病なのです。

私と同じく赤ちゃんが酷い目にあう映画など観たくないと思われる方は多いでしょうが、ほんの少し辛抱して下さい。ものの数秒で助けがはいりますので。

(つまり数秒で怖くなってやめてしまったのでした)しかもこの地べたの赤ちゃんのしぐさも可愛いのですよ。

 

とは言えそれ以降も幸せな描写があるわけではないのですがご安心ください。赤ちゃんが惨いことになることはありません。ちょっと気の毒ではなりますが、細心の注意を払って撮影されているのはわかります。泣き声だけで「かわいそうな目にあってる」と思わせる演出などですね。

 

母の死で施設に入ることになった次男少年がまだ1歳にも満たない赤ん坊の弟を里親から誘拐して逃げ出したのを長男が追いかけて戻そうとするが次男坊の切ない訴えで共に旅することになってしまう、という三兄弟のロードムービーです。

 

父親が違う三兄弟のつながりと愛情。途中で知り合うアフガニスタンの兵士青年、長男と仲良くなる黒人女性、なんとも懐かしいかつてよく見たロードムービーのスタイルでした。

物悲しい音楽もあいまったセンチメンタルな空気がなんだか心地いい作品です。

 

ラストは完全なハッピーエンドではなくても数年後必ず彼らが再会し抱きしめ合うことができると思わせてくれるものでした。

 

アマプラで同監督作品見つけてしまったし、契約延長することになってしまいそう。ううう。

 

しかもマーク・ミュンデン監督は新作で『秘密の花園』の予定があるとか。

どこまで期待させられてしまうのかー。