ネタバレしますのでご注意を。
鉄人のデザインを云々できるほど知識はありませんが
少しの間にかなり描写の進化が見て取れます。
四巻の52pではかなりカッコ良くなっていて重量感も迫力もありますが
地肌が白というのか塗りがないのが
54pでは影がはいります。その分さらに重量感が増します。
さらに201pになるとより影がこなれた感があります。
それが204pになると夜の光のせいもあるかもですが、影がくっきり黒塗りに。
かけアミより黒く塗りつぶす方がより重量感を感じさせます
315pではもう黒影がすっかり定着し際立っています。
これが最初の登場の鉄人ですが
デザイン自体はそれほど変わっていませんが影の入れ方とパースの取り方でより重く強く感じさせていくのが解りますね。
一方金田正太郎クンも
一巻時
五巻時
でこれもデザインは同じながらかなりこなれた感じです。靴下の描き方がはっきり変わっててちび猫みたいな感じになっていますwかわいい。
この「ひともみにもみつぶせ」と言う表現。実は『三国志』を読むまで(つまり最近まで)知らなかったのです。横山マンガではここからすでに使われていたのですね。
爆発させられた恐竜ロボット自体が目をつぶっているのがかわいい。
もう少しに見えない。手作業~
やはり正太郎クンが動かさないとね。
「ありがたい」というこどもw
このあたりではパートナーが敷島博士になる。
ヘリを操縦し無電を打つ正太郎クン。
なんでもできるんだなあ。
ヘリコプターの造形もかわいい。
五巻154pもはや完璧なデザイン。構図。
これは男子わくわくしますわ。
『三国志』「とてもつらい」の向こうを張る「とてもたのもしい」
五巻になると物語も構成も描き方も見やすくなってきました。
六巻
まさに主題歌のごとき鉄人。
ジャネルファイブ、お洒落なフランス人。なんとなく周瑜を思い起こさせる。
ジャネルもまた正太郎クンを意識していてなんと誘拐までしてご招待。一緒に食事をして盗品のロボットコレクションを見せつける。
それにしても金田正太郎クンの家族の説明はあるのだろうか。
こんな素敵な家屋に一人暮らし。
正太郎クンの正体は?
さて物語はフランケンシュタインの怪物的な人造人間が登場。
ロボットだと何も思わなかったのが人造人間というだけで奇妙にもの悲しくなってしまう。
フランケンシュタインの怪物ってすごい発明だ。これがメアリ・シェリーという若い女性の作品だということ自体物語のようだ。
構想し始めた時はまだ10代の少女だった。しかし二番目の子どもを産んだ後、ということにも物語性がある。
そのせいか怪物は悲しさがあるんだよなあ。
親に愛されなかった子どもという。
そして
村雨健次との再会。
デートデート。
子どもに運転させるおとな。
そして七巻で怪物は死んでしまう。やはり悲しい最期だったなあ。