ガエル記

散策

マンガ

『地球ナンバーV‐7』横山光輝

ネタバレしますのでご注意を。 数ある横山作品からこの作品を選んだのは「もしや『スター・レッド』の元ネタなのではないか」と思われるコメントを読んだからなのです。 果たしてどうなのでしょうか。 まずはこの表紙絵。『スター・レッド』のレッド・セイの…

『クイーンフェニックス』横山光輝

おすすめ機能に現れてちょいと読んだら止められなくなった。 読んだ皆さんが言われてますが横山先生にこんな作品があったとは。 1975年週刊少女コミック掲載作品。 ネタバレしますのでご注意を。 時期的に読んでいても不思議ではなかったのだが、これは全然…

『赤龍王』本宮ひろ志:横山光輝『項羽と劉邦』との読み比べ その2

怒涛の項羽と劉邦でした。 とにかく勢いが物凄い。 私は横山『項羽と劉邦』を読んでいたので内容はわかるのですがいきなり本作を読んで理解できるものなのでしょうかと心配にはなりました。 ネタバレしますのでご注意を。 一番気になるのは虞美人の変化より…

『赤龍王』本宮ひろ志:横山光輝『項羽と劉邦』との読み比べ その1

突然の本宮ひろ志。と言ってももちろん『項羽と劉邦』だからである。しかも張良がかなり気になるキャラデザだったので読まずにはおれなかった。 私は横山光輝マンガはまったく読んでこなかったのですが本宮ひろ志は幾つかは読んでいて大好きだったりします。…

横山光輝『三国志』読了

横山光輝『三国志』読了しました。 想像した以上に面白く楽しいひとときでありました。 とりあえずネタバレしますのでご注意を。 横山『三国志』大きく3つの物語から成っていると思えます。(三国志だけに) 諸葛亮登場するまでの劉備・関羽・張飛によるチン…

横山光輝『バビル2世』『その名は101』そして『マーズ』

相変わらず冷たいバビル2世と言うか山野浩一君というか101 という前置きです。 横山光輝初心者の私です。『バビル2世』の後『その名は101』と『マーズ』を購読しました。 『101』はバビル2世その後の作品と銘打ってあるので当然ですが『マーズ』は…

ヨミ様お疲れ

ヨミ様が超能力で霧を生じ秘密基地を隠すのだが。 やはりその疲労はとてつもないものであった。 その後部下から心配されたヨミ様は なにをされるかと思いきや 出されたのはベッドでした。シンプルな。 ヨミ様お疲れ様です。疲れた時にはやはり睡眠が一番です…

『バビル2世』例の場面

まどそごみさんが描かれてた「例の場面」に行きつきました。 確かになぜこの状況横山先生は描かれたのか? と言うかその前のこまはもっとスケベ? これはいけません。 どう考えても・・・・ しかもその後にこのポーズ なにやら意味深 でもって なんかもうす…

『バビル2世』を読む エネルギー衝撃波のいかがわしさ

なにがいかがわしいってこの場面くらいいやらしいのはないんじゃないだろうか。 以下ネタバレ画像続きますのでご注意を。 この前のページでヨミはバビル2世の腕を「つかんだ」と言ってからのこれ このセリフとこの状態。 ほとんど2次創作薄い本からの抜粋か…

『バビル2世』を読む もののあわれをおもう

中段右のコマ、すごく気になります。なにこの印象的な構図。 誰かがなにかで似た構図を使っていた気もします。(萩尾望都だったかな???)(うう思い出したい知りたい) というかこの1ページすべて印象的です。 車のヘッドライトがピカッと光った後の黒豹…

『バビル2世』横山光輝 その2

飛ばして9巻から読了してしまった『バビル2世』改めて読みなおしていますがあちこちで「はっ」という驚きがあってたびたび立ち止まってしまいます。 いえばキリがないのですが例えばこの場面でぎょっとなりました。 左側のバビル2世が薄目を開けてからの「ギ…

『バビル2世』横山光輝

ちょっとズルをして12巻まで読みました。 伊賀野さんとバビル2世のいちゃいちゃににやけながら読んでいたのですが進むにつれマジ顔になってしまいました。 ネタバレしますのでご注意を。 一度ぱらりと読んだだけなのでちょっとあまりの衝撃にぼーぜんとして…

横山光輝『バビル2世』バビル2世✖伊賀野さん

はい順調に横光沼潜行中です。 『三国志』とにかく巻数が多いので図書館で借り読書。 『バビル2世』は一巻を購読した後ebookで購入できることに気づいて購入。 これは後でまどそごみさんのツイートにも書いてあったのを知りました。やはり情報網は常に観察…

『犬王』湯浅政明と『夢幻花伝』木原敏江

遅くなりましたが『犬王』を観て思い出したのが木原敏江著『夢幻花伝』です。 これは犬王の前から将軍足利義満に寵愛されていた世阿弥の若かりし時の物語です。『犬王』の中でも登場しますね。 この作品には犬王の姿は登場はしませんが世阿弥の口から「犬王…

『ルパン三世』についてちょっと考える

私の子供時代に始まっていまだに続く『ルパン三世』シリーズ。 よく言われることが「それぞれの心に〝俺のルパン三世”がいる」だ。 私も同じくで私にとっての『ルパン三世』はシーズン1のみであってそれ以外はまったく認めない。 みんな大好き『カリオスト…

『はだしのゲン』中沢啓治

初めて読みました。 なぜ今まで読んでいなかったのかというと絵が怖くて手に取れなかったからです。もちろん原爆を題材にしてその恐ろしさを描いた作品ということで怯えたのもあります。 それで生涯避けていたのですが近年になってネットで様々なエピソード…

『家族愛』と『疑似家族』

コンテンツの中の「家族」についてちょっと書いてみたい。 「家族」という漢字を見るとややイメージがわきにくい気もしますがここで言うのは親子兄弟ということです。 かつての作品では家族の強い絆が描かれていて涙を誘ったりしたのですがいつしか「それは…

『チェンソーマン』アニメ8話までと原作第一期

中華ドラマにはまっていたせいもありここで原作再読とアニメ8話まで再鑑賞。 ネタバレしますのでご注意を。 原作読み返してもあっさりとは頭に入ってこない。 難しいですがそれが楽しいです。 今気になっているのは 「マキマが支配の悪魔だ」 ということです…

『チェンソーマン』その4

パワーちゃん好きです。 先日『チェンソーマン』は『デビルマン』が下敷きだよね、と書きました。 デンジはそのまま不動明だしマキマは飛鳥了です。 となれば勇者アモンがポチタになるわけで随分可愛くなってしまいました。 したらパワーちゃんはなにか?と…

『チェンソーマン』その2

アニメ『チェンソーマン』第二話もよかったですね。 とは別に『チェンソーマン』についてちょっとぼやぼや考えてみました。 なのでずっと向こうまでネタバレしますのでご注意を。 主人公デンジはチェンソーの悪魔と合体してチェンソーマンとなります。 つま…

『パリピ孔明』四葉夕卜/小川亮 &アニメ

今頃になってはまっています。ちょろちょろアニメは観ていた?流していたのですがここにきてちゃんと観たくなり運よくコミック1・2巻が無料で読めたので(無料大切)目を通したところ一気に好きになってしまいました。どうやら私にはマンガのほうがわかりや…

「『ゴールデンカムイ』がなぜこんなに受けたのか」岡田斗司夫の頭が良くなる教育論で解った

『ゴールデンカムイ』を一言で説明するとしたら「孤児たちの物語」と私は記したい。主人公杉元はじめほとんどのキャラクターが親との縁が薄い。いたとしても絡みは極端に少ない。兄弟関係も薄い。 以下ネタバレしていきます。 そうした孤児たちの群れが一致…

『おにいさまへ・・・』池田理代子

本作はリアルタイムで読んでいました。ラストは読まなかったのか記憶していませんでしたがかなり覚えているほど強い印象のマンガ作品です。 ネタバレしますのでご注意を。 女子校における同性愛的物語、と説明されてしまうであろう本作ですがあくまでも「的…

『オルフェウスの窓』池田理代子

本作が連載されていた頃、ちょうど愛蔵版の一巻あたりまで読んだきりになっていました。ネットでなんとなく見かけて急に読みたくなり購入爆読した次第です。 そもそも私はかつてより池田理代子マンガにはまった口ではなくてあの『ベルサイユのばら』も最近に…

『漂流ネットカフェ』押見修造

『子連れ狼』読みたさでKindle Unlimited(偶然二か月99円お勧めされ)加入したおかげで出会いました。 押見修三氏はテレビアニメ『惡の華』でその内容に衝撃を受けて以来気になって他の作品(といってもそのマンガもまだ読んではいない)も読みたいと思いつ…

『ゴールデンカムイ』を読む。

tonarinoyj.jp 『ゴールデンカムイ』いつかは全巻揃えたいのですが今文無しなので善意に甘んじてもちろん読ませていただきました。 こうした長編は中だるみ尻すぼみになりがちですが一気に完結へ走った意気込みも感じます。最高に面白い奇跡の如き物語、最後…

『進撃の巨人』諌山創 一巻から読みなおす&ファーストシーズンから観なおす

山田玲司ヤンサンを聞いていたら私ももう一度『進撃』読みなおしたくなりました。 と同じくツイッターで「今のMAPPAも良いんだけど前のWITSTUDIOが好きだったんだよな」というのを見かけてファーストシーズンを初めて観た時(リアルタイムでした)の衝撃とも…

『タコピーの原罪』タイザン5(ファイブ)

「衝撃の・・・」とか「最高に面白い」とかの称賛で試しに読んでみてもなかなか読み進むことができなくなってしまったのは私がすっかり年老いてしまったからなのでしょうか、と思わされるこの頃。 この作品は珍しく現在公開されている第9話までしかも止まら…

絶対的な救済が欲しいのです。

n現在流行りで人気のマンガアニメを観ていると「みんな救済を求めているのだな」としみじみ思ってしまいます。 私自身だってそうですがこのやりきれない世界の中で自分がどんなに頑張ってももうどうにもならないと気づかされ誰かに「お前を必ず守ってやる」…

白土三平さん 最高にかっこいいマンガだった

白土三平さんが亡くなられました。 89歳という年齢ですので他の多くの漫画家さんのような早逝とまでは言われなくてもやはり悲しく思います。 私の子供時代はマンガ本は買ってもらえなかったもののアニメは観ていました。たぶん親の教育というよりマンガを買…