ガエル記

散策

SF

『銀の三角』萩尾望都

たぶん何回かこの作品については書いているはずですが私にはこの作品がまだよくわかってはいないのでまた何回か書くことになるでしょう。 萩尾望都の凄さはどんなに書いても語りつくせることはないのですがキャラクターの創造についてもまた然りです。 昨今…

『禁断の惑星』フレッド・M・ウィルコックス

画像のロビー見たさに鑑賞しました。ちょっぴりの出演かと思ったら案外多く登場していて満足でした。 SF映画と言えば必ず名前が挙がる本作です。私は初鑑賞だと思うのですが子供時代に観ていたらたぶん退屈していたでしょうけど大人になって観れば非常に楽し…

『進撃の巨人』諌山創 The Final Season その1

The Final Seasonアニメも始まりもう一度これまで出たマンガを読みなおしていました。 なお私が読んでいるのは単行本になったものだけで雑誌掲載は読んでいません。 『進撃の巨人』はいろいろな意味でこれまでにない価値のあるマンガ作品として歴史に刻まれ…

『デッドゾーン』 デヴィッド・クローネンバーグ

SF

原作スティーブン・キング、監督デヴィッド・クローネンバーグ、主演クリストファー・ウォーケンという好きなもの尽くしの映画なのに未見もしくは失念していたのかもです。 とにかく今鑑賞し終わってとても良い映画だと思いました。 ウォーケンは美貌すぎて…

『イーオン・フラックス』カリン・クサマ

SF

今更観終えました『イーオン・フラックス』 今まで観る機会は何度もあったのですがなんとなく入り込めなくてこの期に及んでやっと最後まで一応完走したかんじです。 とはいえ嫌だったわけではなくむしろ非常に気になっていたという奇妙に複雑な印象を持ち続…

「100分de萩尾望都」その4『ポーの一族』

最終項『ポーの一族』です。夢枕獏氏が論じられていました。考察だけでなくなにより夢枕氏の『ポーの一族』そして萩尾望都愛に感動してしまいました。 氏が何度も萩尾氏に『ポー』の再開をお願いされたことでそれが叶ったのであるなら夢枕氏にどれほど感謝し…

「100分de萩尾望都」その3『バルバラ異界』

番組を観る前『バルバラ異界』が取り上げられないのではないかと思って「これが最高傑作なのに」と思わずツイッターに書いてしまったのですが中条氏が選んでくださっていてうれしい限りでした。しかも私と同じように「これが最高傑作ではないか」とも言われ…

「100分de萩尾望都」その1『トーマの心臓』

録画やっと鑑賞しました。 内容知らなかったので昨日ツイッターで「萩尾望都といえば『ポーの一族』『トーマの心臓』だろうけど私は『バルバラ異界』が最高傑作だと思います」と書いたのですが、ちゃんと番組内で取り上げられていましたね。 中条省平さんあ…

ユートピアはディストピアであり人類はひとつになったりしないのだ

「もし人類以外の強大な敵が現れたら人類は一丸となり争い事をやめるだろうと。おぬしはどう思うかの?」 『進撃の巨人』でピクシス司令の問いかけにエレンは「あくびが出ます」と答えます。「その強大な敵にここまで追い詰められた今でも一つになったとは言…

『美少女を食べる』諸星大二郎 その2

昨日の続きです。 ネタバレしますのでご注意を。 「月童」「星童」 「ユエトン」「シントン」と読みます。 諸星氏の中国ものはまた特別に好きなのです。 本書のタイトルは『美少女を食べる』ですが分量としては前後編になることもあってこの「月童」「星童」…

『美少女を食べる』諸星大二郎 その1

私にしては珍しい新刊読書でした。いつも時間が経ってからしか本も映画も見られないからなあ。 先日漫勉で諸星さんのを観てから持ってた本を引っ張り出して読み返したりしていて久しぶりに本屋に行ったらあったのでこれはきっと巡りあわせだと思って買ったの…

諸星大二郎と『進撃の巨人』

諸星大二郎マンガに『流砂』という作品があります。1982年発表のものですが私は『ぼくとフリオと校庭で』という単行本で読みました。 以下ネタバレしますのでご注意を。 この本はとても面白い作品が詰まっています。あとがきに作者氏が「気に入ってるものが…

『新世紀エヴァンゲリオン』庵野秀明

ネットフリックスにて鑑賞。再鑑賞の部分もあります。 『エヴァ』をリアルタイムでは観ていませんし、後日観る機会があった時ちらりと見て反感があったためかなり長い間観ずにいました。さらに後日ある程度観ることができましたがやはり最初に感じた嫌悪感に…

『アヴリルと奇妙な世界』 クリスチャン・デスマール、フランク・エキンジ

スチームパンクSFを思い切り描きたいがために世界の歴史を変えてみました。 スチパン(って言ったりするだろうか)描写はとても好きですしなにより猫のダーウィンがあまりにも魅力的な作品でした。 ヒロイン・アヴリルをはじめとするキャラクター造形は特に…

安冨教授に教えてもらった「破門」からハインラインの『異星の客』へ至る道のり

東大教授と語る【政治と社会のエネルギー】自民党の菅総裁誕生とれいわ一揆の熱狂とその後の沈静化。ホイヘンスの同期理論の基礎と応用から見る共有幻想とスピノザの気づき。安冨歩教授電話出演。一月万冊清水有高。 相変わらず『一月万冊』観続け聞き続けて…

『ゼイリブ』ジョン・カーペンター【安倍政権の終息の今日】

デイブ・フロムさんがこの映画を話題にしていたのを聞いて観てみました。 以下ネタバレです。 デイブさんからほとんど話は聞いていたのですが、そのとおりコテコテのディストピアものであります。 この映画は1988年製作で当時のレーガン政権を皮肉るものであ…

『マージナルMarginal』萩尾望都

「いずれすっかり死ぬだろう」 萩尾望都著『マージナル』の登場人物メイヤードのこのセリフが心の支えになっています。 もちろんこれは悪態をつきたいからの発言で本心ではないのです。 以下、(というか上もだけど)ネタバレになりますのでご注意を。 メイヤ…

世界SF作家会議#1~#8

#1 オープニング~作家がとらえたコロナ~パンデミックと小説【世界SF作家会議】 #2 アフターコロナの第三次世界大戦【世界SF作家会議】 #3 アフターコロナのトロッコ問題【世界SF作家会議】 #4 アフターコロナのSEX【世界SF作家会議】 #5 アフターコロナは……

オープニング~作家がとらえたコロナ~パンデミックと小説【世界SF作家会議】

#1 オープニング~作家がとらえたコロナ~パンデミックと小説【世界SF作家会議】 これはツイッターで知りました!今観ているところですが是非みなさんにも観てもらいたい! また後で感想も書きます。

「フラクタル」-宇宙の心理その諸説ーデイブ&アリ居酒屋編

宇宙の真理その諸説 居酒屋編 - THE DAVE FROMM SHOW 陰謀コーナー ベスト・セレクション 「フラクタル」 その図形を見たことはあっても「フラクタル」という言葉として考えたことがありませんでした。 なるほど。ちょっとそのまま直訳の日本語というのは・…

「ライオンブックス」『あかずの教室』手塚治虫

昭和46年6月21日号少年ジャンプ掲載、となっています。 とにかく初めて読んだ時にその鮮烈な表現に恐怖してトラウマになった作品です。 典型的なポルターガイスト作品なのですが当時の私にはたぶん初めてそういう話をマンガで読んだはずで震えあがりました。…

『マトリックス』ラリー・ウォシャウスキー アンディ・ウォシャウスキー

相変わらずアリとデイブの陰謀を聞いているんですがあまりにも『マトリックス』が出てくるので(そうでもない?)以前観てはいるのですがもう一度確かめたくなって鑑賞しました。 この映画自体それまでの様々な映画要素、特に香港映画カンフーアクションさら…

-Dave & Ali-オカルト陰謀トーク-#18から#24

youtu.be 関連して思い出すマンガがいろいろあります。 まずは萩尾望都の「あそび玉」超能力が禁じられている国(?)という話です。ビー玉遊びをしているうちにそのビー玉を動かせることに気づく少年を見た教師と政府の役人は「これは超能力を育てているよ…

-Dave & Ali-オカルト陰謀トーク-#12から#17まで

なぜか#11が見つからず(ほんとになぜ?禁じられた数字なのか?)#12からになります。 youtu.be 周波数と言われるとわかりませんが「心地よい音・嫌な音」ってなったら凄くよく判ります。 多くの人がそうなのじゃと思いますが、高めの音は苦手です。 口笛と…

Dave & Ali-オカルト陰謀トーク #4から#10まで

Dave & Ali-オカルト陰謀トーク 昨日#4から#21まで観て(聞いて)きましたwどんだけはまっとるんだということですね。今まではほぼ聞いてばかりだったのですが、映像を観るようになってからますますファンになってきました。ふたりとも声も良い上にか…

【#01 ニクソンからの伝言】-Dave & Ali-オカルト陰謀トーク-#2#3そしてオマケにあの世の話

youtu.be とりあえずここからか?と思い観始めたのですが、これとはまた違うもっと以前バージョンがあったのにまた気づきましたwなかなか難しいですが、とにかく楽しみが増えたってことで喜びひとしおですがどうもかっこ悪いですね私は。 ままま、とりあえず…

「-Dave & Ali-オカルト陰謀トーク-」にはまる まずは「意味のあるシンクロニシティ」

New!意味のあるシンクロニシティ【陰謀コーナーベストセレクション】 最近見つけたYouTubeの「-Dave & Ali-オカルト陰謀トーク-」に今はまっています。 なぜこれをもっと早く見つけなかったのかと己に怒り心頭悔やんでも悔やみきれないでいるのですが、落ち…

『サイン』M・ナイト・シャマラン

シャマラン監督作品はとにかく不思議です。インド系だから、という短絡的な理由づけはできないでしょう。インド映画で同じような作品があるとはまだ聞いたことがないのですし。 以下ネタバレになりますのでご注意を。 本作、最初チラ見した時はなんだかよく…

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ロバート・ゼメキス

先日TV放送もされて再び人気を博している本作です。レビューを観ても大絶賛で「この映画を嫌いな人に会ったことがない」という文章を何度も見ました。加えてあの岡田斗司夫さんも本作の特集を配信されていて私も見たのですが「完璧な脚本によるめちゃくちゃ…

アニメ『銀河英雄伝説 Die Neue These』

実はこのブログのアクセス解析で昨今ずっと困っていることがあります。 というのは 「銀河英雄伝説」田中芳樹そして旧アニメに限る というブログ記事がずっと上位を占めている、ということなのです。 いや、 「銀河英雄伝説」田中芳樹そして旧アニメに限る …