1975年「別冊少女コミック」12月号
アランの一週間の物語です。
ネタバレします。
というか上に書いた通りでエドガーが出かけて一人切りになったアランの一週間を描いたほのぼのほっこり一編。
この作品がラストのひとつ前とは思えない。というかラストひとつ前と思って読むと泣けてしまうではないか。
という以前の涙も今は払拭されたことがなにより嬉しい。
雨の日に出かけなければならないというエドガーに文句をいうアラン。
なら留守番してな、悪さするんじゃないよ一週間で帰ると言ってエドガーは出かけてしまう。
こども扱いするエドガーに愚痴るアランだが考えたらうるさいエドガーは一週間いないんだとはしゃぎだす。
翌日は晴れ、外出したアランは可愛い金髪の女の子、活発な黒髪の女の子と出会いそれぞれと仲良くなりそれぞれにキスをする。
そして日曜日となり女の子たちは町の教会に行くという。その日はエドガーが帰ってくる日だ。アランは薔薇を切って彼の帰りを待つ。
しかしエドガーは帰ってこない。
まさか・・・エドガーに限って、と不安になるアラン。
また雨が降ってくる。
暖炉の前で待つアラン。アランは湿気に弱いのだ。
夜更けエドガーは雨に濡れ帰ってきた。
段取りはついたという。明日は出発する。
翌日は晴れアランとエドガーは馬車に乗る。
川の向こう岸でそれに気づいた女の子たちはアランに手を振る。
しかしアランはそ知らぬふりで去っていく。
エドガーとアランのつながりをさりげなく描いた愛しい一品だ。