ガエル記

散策

横山光輝

『武田信玄』横山光輝/原作:新田次郎 その2

ついつい一気に読んでしまいました。 マンガで最初勢いよく面白いのにだんだんつまらなくなっていくのはよくあることですが本作は逆で進むごとに面白くなっていきます。 原作ありだからこそかもしれませんが横山先生も後に行くほど面白いと思われての漫画化…

『武田信玄』横山光輝/原作:新田次郎 その1

気になる人物なのに今まで特にその人生を知らずにきた武田信玄。横山光輝氏マンガで読めるなら一挙両得と読んでみました。 ネタバレしますのでご注意を。 先日読んだ山本勘助が勿論出てくる。が、主人公だった時はすごい男前だったのがここでは不細工男とし…

『横山光輝超絶レアコレクション』横山光輝 その4 「怪物ーモンスター」「走れメロス」「まんが浪人」

「小6ホームクラス」1学期号旺文社1970年4月・非売品 横山光輝の描く少年の魅力よ。 表紙の主人公少年だけでも充分すぎるほどなのだが中へ入るともっと凄い少年がいます。 ネタバレしますのでご注意を。 表紙の少年は兄と南アルプスの黒岩岳に登る。 爽快な…

『横山光輝超絶レアコレクション』横山光輝 その3「長征」

資料:岡本隆三『長征』 横山光輝著単行本上下の『長征』というマンガ作品があります。これも現在廃版で古本としてしか購入できない状態です。 本作の中に同タイトルの作品があったので驚いてしまったのですがこれは45pで無論別の内容です。 単行本の方は…

『横山光輝超絶レアコレクション』横山光輝 その2「城と太陽と名探偵」

さて『横山光輝超絶レアコレクション』の三作目は「城と太陽と名探偵」です。 ネタバレしますのでご注意を。 「城と太陽と名探偵」原作:梶原一騎/高一時代1970年8月号」 解説でみなもと太郎氏が語られるに「本書の中ではこれが珍品中の珍品」 原作が梶原一…

『横山光輝超絶レアコレクション』横山光輝 その1「初恋」「オレとおまえ」

すでに絶版になっているようで古本で手に入れましたが今やそれも期待できないようです。 単なる復刻版ではなく長い時間をかけて原画を蘇生する、という労力が注がれた復活本となっています。(と説明がされています) すばらしい作品群なので是非また販売さ…

『隻眼の竜』横山光輝

山本勘助が武田信玄に仕官するまでとその後を描く。 ネタバレしますのでご注意を。 とはいえ物語はほぼ横山氏の創作のようで思う存分氏が望む男性像を描いていると思える。 70年代の作品、横山氏の40代の筆によるものなので勢いと色気を感じさせる。 とにか…

『狼の星座』横山光輝 その4

ついに最終巻です。ネタバレしますのでご注意を。 章嘉ラマの寺に逃げ込んだ健作。寺と言ってもそこは一国の城のように壮大なものだった。 健作は大僧正に礼を言い自分を救い出すために死んでいった者たちを取り戻し手厚く葬りたいと願い出る。 その為には義…

『狼の星座』横山光輝 その3

ネタバレしますのでご注意を。 部下たちを遊ばせてやろうとした健作は街中で警察に逮捕されてしまう。 部下たちは金貨四千枚の賄賂で健作を救い出した。 外へ出た健作は初雪の夜、山中で凍った河を渡る。 そして谷間を進む千匹以上もいる狼たちの群れを見る…

『狼の星座』横山光輝 その2

『狼の星座』横山光輝

横山光輝『狼の星座』は今現在デジタル化もされておらず古本でしか買えない状態のようでやむなく自分も古本購入。 ネタバレしますのでご注意を。 時は明治末。(ゴールデンカムイと同じ頃か)主人公大日向健作は新潟の田舎で生まれたが幼い時に大病を患い生…

『伊達政宗』原作:山岡荘八/画:横山光輝 その3

物語というのはそれが小説にしろマンガにしろ映画にしろ魅力的な人物をいかに描いていくかにあると思いますが本作の伊達政宗は確かに秀逸にキャラ立ちしています。 ネタバレしますのでご注意を。 勇猛果敢でありつつ人を食った智謀も持ちしかも容姿端麗なれ…

『伊達政宗』原作:山岡荘八/画:横山光輝 その2

ネタバレしますのでご注意を。 とにかく伊達政宗をまったく知らなかったのでこんなに面白い人だと思わなかった。 それは幼少期の教師である虎哉禅師による教育の賜物なのだ。虎哉禅師は幼い政宗をみて「素直すぎ繊細過ぎる」と感じる。「武将の条件は豪快さ…

『伊達政宗』原作:山岡荘八/画:横山光輝 その1

すみません。ちょっとだけと本作覗き込んだら面白くて止まらなくなりました。 なので急遽こちらを読み進めます。 ネタバレしますのでご注意を。 原作:山岡荘八/画:横山光輝と記されているほどなのでよほどそのままなのだろう。 私の伊達政宗知識は以前に…

『三国志』横山光輝 再読その1

確かにこう切り取ると意味深だ。 『三国志』再読します。まあ最初もかなりじっくり読んだのですが。 横山作品ほぼ長編を読んでしまい、と言ってもまだ『伊賀の影丸』や幾つもの作品があるのですが主作品がなくなってしまった感に襲われ(いわばロス状態なの…

『水滸伝』第七部(完結編)まで 横山光輝 

はい、第七部(完結編)まで読了。 第八部は番外編のようです。 ネタバレしますのでご注意を。 なるほどなるほど、と読み終わりました。 腐りきった社会。力なき皇帝を良いことに金儲けと遊興にふける政治家たちのために人々は塗炭の苦しみを味わう。 そして…

『水滸伝』第一部 横山光輝 

『水滸伝』さすがに少しは学生時代に読んだ記憶がある程度だ。 幾人かの人物名は知ってるもののどういう物語なのかはほぼ知らず。なんか梁山泊に悪人どもが集まってる話だよね、というくらい。 さてどんな物語なのか、楽しみである。 出だしはかなりギャグ調…

『地球ナンバーV‐7』横山光輝

ネタバレしますのでご注意を。 数ある横山作品からこの作品を選んだのは「もしや『スター・レッド』の元ネタなのではないか」と思われるコメントを読んだからなのです。 果たしてどうなのでしょうか。 まずはこの表紙絵。『スター・レッド』のレッド・セイの…

『仮面の忍者赤影』『新・仮面の忍者赤影』横山光輝

実写ドラマをほとんど観ていない私でも『仮面の忍者赤影』はさすがに少しは観た記憶があります。 相当にぶっ飛んだ忍者ドラマで特に凧に乗って飛ぶのが印象的でした。 物凄く二枚目忍者の赤影と生意気な子ども忍者青影と白髪まじりの白影が活躍するのですが…

『クイーンフェニックス』横山光輝

おすすめ機能に現れてちょいと読んだら止められなくなった。 読んだ皆さんが言われてますが横山先生にこんな作品があったとは。 1975年週刊少女コミック掲載作品。 ネタバレしますのでご注意を。 時期的に読んでいても不思議ではなかったのだが、これは全然…

『史記列伝/下』横山光輝

ネタバレしますのでご注意を。 第6話「野心家寧成」 前回の郅都のさらに上を行く恐ろしい酷吏・寧成の物語である。 郅都はただひたすら生真面目で恐ろしかったが寧成に至っては恐怖を与えることを自覚しているのだがそのせいもあってか早めに捕まり投獄され…

『史記列伝/上』横山光輝 その2

ネタバレしますのでご注意を。 本作では魯国の朱家について描かれている。 朱家は遊侠の徒として名を馳せたという。 遊侠の徒、とは「約束したことは絶対に守り、なそうとしたことは絶対にやり遂げ、命を懸けても人の窮地を救い、千里の果てにいても信義を守…

『史記列伝/上』横山光輝

ネタバレしますのでご注意を。 第1話「義に殉ずる」 「刺客列伝」にその名を記された予譲の物語だ。 前五世紀、六人の大夫(家老)が権力闘争を始めた頃、予譲という才能のある男がいた。 が、彼は使い走り程度の役目にしかつけないままでいた。 そんな時、…

2023年大晦日 今年を振り返るーそこには横山光輝沼がー

今年を振り返ると横山光輝しかないW 思えば6月17日。それは今は亡き横山光輝氏の誕生日の前日なのですが当時はそんなことは知る由もなくなぜか突然横山光輝にはまってしまったのでした。とても深い縁があったのではと勝手に思い込んでいます。(当日じゃな…

『赤龍王』本宮ひろ志:横山光輝『項羽と劉邦』との読み比べ その2

怒涛の項羽と劉邦でした。 とにかく勢いが物凄い。 私は横山『項羽と劉邦』を読んでいたので内容はわかるのですがいきなり本作を読んで理解できるものなのでしょうかと心配にはなりました。 ネタバレしますのでご注意を。 一番気になるのは虞美人の変化より…

『項羽と劉邦』横山光輝 その4 読了

ネタバレしますのでご注意を。 昨日は愚痴を書きましたがやはり面白いことに変わりはなく。漫画化というかある作品をもとに別の作品が生まれる時はその作者の血が入るのは当然でだからこそ〇〇版という言い方がされるわけで。本作は横山光輝が生んだ『項羽と…

『項羽と劉邦』横山光輝 その3

ネタバレしますのでご注意を。 大変面白く読んでいるのですがここで少し苦言と言うか不満と言うか愚痴を書いてみます。 まずは劉邦と項羽の対比。 青年貴族・項羽 女と酒好き中年男・劉邦 出自の卑しい中年男と貴族の若者、という対比がこの物語の基礎だとい…

『項羽と劉邦』横山光輝 その2

ネタバレしますのでご注意を。 張良見たさに読み始め充分堪能させてもらっていますが途中からやはり韓信物語になていきます。横山氏は戦闘エピソードが好きなので(選択題材でわかりますが)どうしても韓信の方に重点が置かれるのは当然ですね。 とはいえそ…

『項羽と劉邦』横山光輝 その1

ここ最近読みたくてたまらなかった本作ついに手に取る。 と言っても項羽も劉邦も嫌いなんだけど周囲の人間たちに興味がある。特に張良が見たくて見たくて、と期待しているのだけど期待しすぎだろうか。 ネタバレしますのでご注意を。 なにしろ先に『史記』を…

『鉄人28号』横山光輝 その6

ネタバレしますのでご注意を。 やはり私にとっては鉄人よりも金田正太郎クンが気になり読み続けてきました。 前にも書きましたが正太郎クンは現在の「ショタコン」そして単に「ショタ」という表現も当たり前に使われるようになってきた言葉の語源の存在です…