ガエル記

散策

『海神記』諸星大二郎 その1

うわあ、これ、持っていた一巻のみだと思い込んでいて軽く感想書いちゃいますか、と考えてたら三巻まであったと今知る。

 

なんだか一巻の終わり、終りって感じだったから疑ってなかった。

これから読みます。

 

 

ネタバレします。

 

 

デジタル版の写真、紙媒体ではないよな、と思ってたら表紙裏、見返しにあった。

 

ーその子供は海から来たー

表紙絵になっている可愛らしい子供、キレイな優し気な表情で少女のように見えるが少年のようでもある。

 

「海神之巻」

 

第一章 彷徨

 

磯良は仲間と共に小舟で漁に出ていたが突然巨大な爆煙が立ち上るのが見えた。

海はうねり魚はまったく捕れない。磯良たちはやむなく村に戻るがそこは壊滅し誰もいなかった。

が、向こうの浜に誰かがいるのが見えた。

小さな子供だった。見知らぬその子供は波打ち際にひとり立っていてにこやかに笑っていた。

 

不漁が続く海村ではあったが磯良たちは帰る家と家族を失ってしまいやむなく再び船に乗るが見知らぬ子供は足手まといとそのままにしておいた。

が、海の上で化け物に出会いなぜか海の魚は腐っており磯良たちはとある入り江に舟を入れる。

そこに一艘の小舟が近づいてきた。

その中にはあの子供が眠っていたのである。

 

磯良たちはその入江の村に入り漁をした。

不思議なほどに魚が取れた、だけでなくその村の人々の漁も驚くほどの大漁となり皆「あの子供のおかげだ」と言い合ったのだった。「まるで客人神(まれびとがみ)のようだ」と。

 

託宣があった。向こうの入り江の「海の底にある”神様”を引きあげなければ不漁は続く」ということで村の男たちはその”神様”を引きあげようとするがなかなか動かない。

いつのまにかあの子供が”神様”の上に登った。

すると不思議なことにそれは動き始めもちあがった。

巨大な鳥居が海の中に立ったのだ。

子供はその上でにっこりと笑った。

 

その時から村は大漁が続いた。

村人は酒盛りをし騒ぐ。

磯良は村の娘・赤女と仲良くなる。

 

がここで藻塩じいがお告げを伝えた。

「その子供を殺せ。石の神と亀岩と出会った時、村は滅びる」

塩じいは殺され磯良たちが海で会った化け物がそこにいた。

「海神(わだつみ)の御心に背くな。祟りが恐ろしければ」

 

が、赤女が子供を庇って奪い去ったためか村には津波が襲う。

 

 

第2章 隼人

村は津波に襲われ磯良たちはまたも海へと漕ぎ出した。

子供がいなくなってからまた魚は一匹もとれなくなった。

別の村にたどり着くがそこでは海人たちが塩作りの村人と対立し争っていた。

巫女のオオタラシ様は「まだまだ新しい災害がくる」とお告げを伝える。

常世から幸魂を呼び寄せるために海神に祈れ」

 

ネズミの群れが襲い地震は多く山も海も収穫がない。

オオタラシは海神に祈った。

無力の自分でも信じられるものが欲しい、と。

海神はその祈りに応え海童(わだつみ)を現すとした。

オオタラシが顔をあげるとイルカがそこにおり、浜辺に小舟が近寄りそこに小さなあの子供がいたのだ。

「海童(わだつみ)」

 

磯良は襲のサカヤの船でともに進む大きな干潟に出る(有明海なのだろう)

泥の上での戦いはサカヤ達には不利だった。

サカヤ達は川をさかのぼり再び戦となる。

 

人々の生産構造が首領から農耕に移ると共に海人の水の呪力も農耕儀礼に吸い取られていく。