


モーニング増刊『月刊モーニングtwo』2015年12月号~2016年6月号
モーニング増刊『月刊モーニングtwo』2016年7月号~2017年1月号、『モーニング・ツー10周年記念アンソロジーコミック』
モーニング増刊『月刊モーニングtwo』2017年2月号、4月号~10月号
幻想漫画の巨匠が仕掛ける状況限定(ソリッド・シチュエーション)型サバイバルホラー!
ということでネタバレします。
自分勝手な憶測ですが諸星大二郎作品と萩尾望都作品に非常に関連性がある、と感じて以来どうしても相互に影響しあっているのではないかと思えてならない。
二方は同じく1949年生まれで学年も同じ、SFやダークファンタジーを題材することが多い、とはいえこの二作家が似ている、と他で聞いたことはないのだが後年に行くほど似通ってきていると感じてしまうのだ。
本作も諸星大二郎氏が萩尾作品を意識しながら自分の世界を作ったのではないか、というのは考えすぎだろうか。
本作では特に恵くんと光二くんという男子ふたりがBLっぽく描かれそれを神宮智恵子というゴスロリ美少女が絡んでいくという関係性が中心となっているのでよりいっそう萩尾望都的に見えてしょうがない。
諸星氏はそもそも可愛い男の子をしばしば登場させるマンガ家ではあるが後年になるほどなんとなくBLぽい関係性を描いてきたように思えるし2019年2020年には『月童』『星童』というこれはもうはっきりと少年との性愛を描いたものがある。
本作はそれより以前の作品なのでBL作品としてはやや弱いものになっている。
といってもシチュエーションとして男の身体に女の心を持っている、ということから恵と光二が互いを意識して最終的に恵は女性になってしまう、というのは諸星大二郎的カラクリなのだからBLとして甘いとはいえ、カラクリ的にはこれでいいのだろう。
そもそもこの作品は「カラクリ」を描いたものなのだ。
主人公の光二が出会った男子「めぐみ」が次第に気になる存在となり途中から可愛く見え始め、最終的にめぐみが女子となって恋人になる、というカラクリが仕掛けられているのだ。
そこに頭の欠けた(作品を読めば意味が解る、わからないが)ゴスロリ美少女が絡むが、美少女なのに光二の心は射止められない、というのも一種のカラクリか。
そして諸星作品には必須の強い美女がふたりも登場する。
興子と案内役の少女でほぼこのふたりのバトルによって展開していく。
さらにおなじみのくっついてしまう化け物たちも楽しませてくれる。
というとこで時間が来たので続く。