ガエル記

散策

『項羽と劉邦』横山光輝 その1

ここ最近読みたくてたまらなかった本作ついに手に取る。

と言っても項羽劉邦も嫌いなんだけど周囲の人間たちに興味がある。特に張良が見たくて見たくて、と期待しているのだけど期待しすぎだろうか。

 

ネタバレしますのでご注意を。

 

 

なにしろ先に『史記』を読んでしまったので本作は「知ってる知ってる」という具合でさくさく読み続けてしまいました。

項羽劉邦の外見も『史記』の時より細やかに描かれているように感じます。

しかしその成り立ちはむしろ本作が大雑把で特に劉邦がどのような人物だったかは『史記』の方が詳しく描かれていたような記憶です。

 

さてお目当ての張良は『史記』でも読んだように先に始皇帝暗殺失敗者として登場しますが劉邦と相まみえるのは五巻でした。

期待以上にしっかりと張良が描かれていてやはり嬉しい。

 

劉邦劉備のご先祖ですが劉備の側に孔明が寄り添うようになってから劉備が花開いたように劉邦の側に張良が存在するようになって劉邦も人の上に立つ者としての徳が身に付いたといえるのではないでしょうか。

何しろ劉邦は無学の徒に等しい人物だったのですから張良無くして劉邦はなかったと思えます。

 

張良読みたさに本作に進んだのですがゆっくり楽しませていただきます。

張良の美貌はしかと伝わったのですがこの帽子?髪飾り?は不思議としか言えないw

どういう意味合いがあるのだろうか。