あまりにおもしろくてずっと解析していくこともないと思うのですが、一番感動したのは息子君が(貧乏のほうでも金持ちのほうでも)父親を凄く慕っていて尊敬しているということですね。
しかしその尊敬と愛情は父親が息子君を大事にして愛しているからこそなんですよね。
日本映画、だけでなく他の国の映画には今はもうあまり見られない情景だった気がします。
というか韓国映画でも現在ではそれほどないのでは、と思うのですが(違うかな)ポン・ジュノ監督だからなのか、それともこの映画だからこそ「父と息子」の愛情を深く描いたのか、どうでしょうか。
他の部分を差し置いて父と息子のいたわりあいに涙ぐみそうでした。
日本では『ゲゲゲの鬼太郎』でしか見られないくらいの父と息子の深い愛情です。このくらい父と息子の関係が強い愛情で築かれていたらなあと思います。娘のほうはさほどでもないのに父と息子の愛情が深い。
そこの部分だけでも他にない素晴らしい映画です。