諸星大二郎
デジタル版のメリットは見開きの絵がきれいに取り込めることではないでしょうか。 ネタバレします。 第4羽「搭に飛ぶ鳥」 「皮肉作品」というものがある。 これもそのひとつでかなり苦い。 ピュアな感じの若者が主人公である。 薄暗い部屋の中にうずくまっ…
まったくの初読みです。楽しみです。 ネタバレします。 第1羽「鳥を売る人」 これは空のない街の物語である。 いったいどういう世界なのか、の説明はない。 遠い未来なのだろうか。 人々は空を見ることのない地下なのか巨大な建造物の中なのか、で生活して…
ネタバレします。 第3話「碁娘翅鳥剣」~「月刊コミックトムプラス」2000年1・2・3月号(潮出版社) 碁娘の碁と剣の腕前がますます冴えわたる。 碁をまったく知らない者としては「へええ、そうなのか」と魔法をかけられているような心地である。 碁と麻雀を…
諸星ヒロインでも屈指の強強美女。 感想、というのは書きにくいかもですが、記しておきたい作品です。 ネタバレします。 第1話「碁娘伝(ごじょうでん)」~「コミコミ」1985年4月号(白泉社) 中国・唐代天宝の頃。 城外に荒れ果てた屋敷がありそこに妖怪が…
ネタばれします。 カズオ・イシグロ著『わたしを離さないで』についてもネタバレします。 「蒼い群れ」~漫画アクション増刊『スーパーフィクション8』(双葉社)1981年9月~ こういう形で見せられるとゾッとして「こんなことはさせないぞ」と意気込むかも…
ネタバレします。 「沼の子供」~漫画アクション増刊「スーパーフィクション11」(双葉社)1982年9月 メキシコと思しき山の中、まだ何も知らず沼の中で幸せに生きているアダムとイブ(をイメージさせる若い男女)に知恵(缶詰と衣服)を与えてみるセニョール…
上の画像は拾ったもので文庫本のもののようです。 手持ちのアクションコミックス(1991年版)は表紙カバーが外れてしまっているのでどういう表紙か判りません。 ネタバレします。 「方舟が来た日」~「少年少女SFマンガ傑作大全集」(東京三世社)1983年3月…
ネタバレします。 「魔術」 珍しく西洋的な黒魔術の話です。 笑いがまったくない黒い怖さです。 「何かが街にやって来る」 うって変わってほぼおかしな笑いでできています。 胃の頭町のどたばた喜劇です。
ネタバレします。 「烏賊井さんの逡巡」ネムキ2001年11月号 段一知先生の編集者烏賊井さんが訪ねてきて「もののけ特集」をやるので先生に協力してほしいという。 取材費が少なくて手近なところで済ませたいらしい。 段先生は親切に「それなら「胃の頭七不思…
この画像ではいったいなんのことかわかりませんね。 ネタバレします。 「顔・他」 顔(一) 諸星作品は「顔」という題材がある。 「顔」は誰でも使うじゃないかとも言えるが諸星氏が使うと特別なものになる。 本著でも段先生の奥さんのような「大きな顔」と…
ネタバレします。 「雑貨の戦争」 栞が「ゴブリン」という店で紙魚子は「つくも堂」という店でそれぞれ雑貨を買ったのだが例によってそこから大騒動が起きてしまう。 栞は大きな貝と小さな貝のキーホルダー(?)紙魚子は福助、這い人形、髑髏のキーホルダー…
ネタバレします。 引き続き、菱田きとらは段一知先生を手に入れようと考え公園の樹上から段一家の様子を望遠鏡で伺っていた。 ムルムル鍋を食べてはストーカー日記を書く。 編集者がそれを見つけそのまま社に落ち帰った。 なんとしてでも思いを遂げたいきと…
ネタバレします。 「魔書アッカバッカ」 紙魚子の父の店「宇論堂」に「アッカバッカ」という奇妙な洋書を数冊買い取ってほしいという客がきた。 「洋書は扱っていない」と困ったが結局買い取ってしまう。 そこへ段一知先生が来て「アッカバッカじゃないか」…
ネタバレします。 栞の住む胃の頭(いのあたま)町に記録的な大雪が降った、という話。 ますます悪ふざけ(諸星先生の)が酷くなっていく。 この辺のふざけ方も萩尾望都っぽい気がするんだけどたんに1949年生まれのギャグなのかな。 萩尾氏の『キャベツ畑の…
ネタバレします。 「本を読む幽霊」ネムキ 1996年9月号 栞と紙魚子は”蔦屋敷のお嬢様”と呼ばれている鴻鳥友子から突然招待を受ける。 格別親しかったわけではないが何か相談したいことがある様子であった。 友子は紙魚子に「陳氏菜経」という本を持ってきて…
ネタバレします。 「クトルーちゃん」1996年ネムキvol.31 栞が突然ベビーシッターをする話。 友人のピンチヒッターで子供と遊ぶだけでいい、と言って向かった家にいた子供とは、ヨグを呼んで探していたあの不気味な女児であった。 クトルーという名前のその…
自転車二人乗りを描くのは難しいよね。 ネタバレします。 「ためらい坂」1995年ネムキvol.26 物凄い急勾配の坂なので下から見上げた時躊躇ってしまう、という「ためらい坂」 坂道はあの世に続いていると紙魚子は栞に話しかける。 イザナギは黄泉の国へ行き…
1996年9月朝日ソノラマ発行 このシリーズ読んでいなかったので楽しみです。 諸星大二郎初の少女向け作品と銘打たれています。 ネタバレします。 「生首事件」1995年 ネムキvol.23 初の少女向け作品で『生首事件』という本で初タイトルが「生首事件」 いや少…
もう少しだけ。 ネタバレします。 状況限定(ソリッド・シチュエーション)型サバイバルホラー という触れ込みでこれまでにない新しい恐怖、なのではあるがそれでも諸星作品らしい歴史的説明がしっかりある。 このBOXー箱ーはいきなり現れたわけではなくてず…
ネタバレします。 「霊山」 燕見鬼と小玉は仇道人、十四娘から逃れた。 これで推背図の予言が一つ当たったことになる。 小玉はかつて家庭教師をしてくれた碣村の方臘先生を頼ることにした。 ふたりが碣村を訪れると遊手(無職の徒)が迫ってきたが方先生の声…
諸怪シリーズ現在の最終巻となります。 ネタバレします。 宋の頃、京師開封の城外に劉真人、通称五行先生という道士がいた。 その弟子に幼名阿鬼という見鬼の子供がいた。 寵児て燕光、字を青眸、通称燕見鬼と呼ばれるようになった。 「万年楼」 見鬼は呂太…
おお、映画を観続けるターンに入ったか、と思いきや『十二人の怒れる男』のみで脱落しました。戻ります。 いやここ以上に興味を持てる映画がない。 ネタバレします。 「小玉」 燕見鬼は五行先生から預かった「推背図」をとある人に届ける役目を仰せつかって…
ネタバレします。 「倀鬼」 阿鬼が幼い頃に戻ってのお話。 五行先生と旅する阿鬼。 ふたりで峠を越えようとしていると「この景陽岡には虎が出る」と忠告される。 しかし五行は「わしは虎除けの御札を持っているから」と歩み続ける。 そこに髭面の男がふたり…
表紙絵なんと阿鬼ちゃんです。 ものすごい美少年になってしもうた。 恥ずかしいくらい美少年なんですけどお。 ここからほぼ初読書です。 ネタバレします。 「鬼市」 こんな夜市があるのかとどきどきする一篇だ。 宋の頃、張と李というふたりの男が深夜の城外…
ネタバレします。 「三山図」 恐ろしい話が続く中でほっこりするお話である。 安心してお読みください。(大変は大変だが) 唐の玄宗の頃、江州の近く。 それはひとりの木こりが山の中で不思議な一群の奇岩を見つけその側に「鎮」という字が見えるきれいな珠…
ネタバレします。 「狗屠王」 タイトルから想像される通り「犬」への加害があるので(以前もあったけど)ダメな方にはおすすめしません。 といっても私も苦手なのでこの一話に関してはでいるだけ簡略にします。 冒頭、犬に見事な芸を仕込んでいる男が登場し…
ネタバレします。 「邪仙」 阿鬼が五行先生のところへきて間もない頃の話。 まだまだ五行先生の仕事がどんなことなのか、よくわかっていない幼い阿鬼にとって五行先生は時に恐ろしい存在でもあったようだ。 その日、五行先生はいつにもまして怖い顔をしてい…
諸星大二郎「諸怪志異」シリーズⅡ『壺中天』です。 この本には私があらゆる怪談の中で最も怖いと思って震えあがりしょっちゅう思い出してしまう一篇が入っています。 ネタバレします。 「壺中天」 「壺中天」という聞きなれない言葉を検索してみると「俗世間…
ネタバレします。 「花仙境」 悲恋物語である。 ある富裕な主人から息子の様子がおかしくなった見てほしいという依頼を受けて訪れた五行先生と見鬼であった。 息子は呆けたようにぼんやりとしているが見鬼の目で見ても何ら妖しい者の存在はなかった。 その夜…
ネタバレします。 唐の文宗の頃、長安に曹巌という男がいた。 謹厳実直で知られていたが万事につき頑なすぎて家族からも家人からもうとましく思われること甚だしかった。 それでも硬骨漢というので同僚の間では一目置かれているものではあった。 さてここか…